ポルトゥスのネクロポリス

 ローマの玄関、フィウミチーノ空港の近くにある、ローマ帝国時代の墓地遺跡、ポルトゥスのネクロポリスをご紹介します。かつてこの辺りは、当時のローマの表玄関であったトライヤヌス帝の港で栄えていた地域で、このネクロポリスは紀元1〜4世紀の、主に中産階級者たちの墓地でした。

家族単位の霊廟の一つ

 200ヘクタール以上にわたるこのネクロポリスは、非常に保存状態が良く、当時の埋葬習慣が良くわかります。

 家族単位で家屋のような霊廟に埋葬するのが一般的で、土葬も行われていましたが、ここでは火葬の墓の方が比較的多いです。霊廟はワンルームのものから2部屋以上あるもの、2階建のものまであります。

コロンバリオ(納骨堂)
小さな壁龕の中には2つづつ骨壺がある。
霊廟内の装飾

 何世紀も経った今でも、色鮮やかなフレスコ画やスタッコ細工を見ることができます。

植木に留まる2羽の鳥が描かれたモザイクの床

  モザイク画が施された床もかなりあります。

港に隣接したネクロポリスらしいモザイク ギリシャ語で”Ode Pausilypos” (ここですべての苦悩が終わる)と書いてある。
墓の前に掲げられた石碑 故人が生前に就いていた職業が描かれている。これは刃物の研ぎ師

 また、故人が生前に就いていた職業を示す石碑が掲げてある墓もあります。当時どのような職業が存在し、どのように仕事をしていたのかがわかります。ここに挙げたもの以外にも、外科医や鍛冶屋、漁師など、労働者たちの生き生きとした日常生活が描かれています。

粉挽き場 馬かロバが石臼を引いている。
助産婦の墓の石碑 まさに出産風景が描かれている。
「刃物の研ぎ師」と「刃物屋」の石碑が掲げてある墓(写真:Alessandro Staderini Busà)

 かなり見応えのあるネクロポリス公園で、無料で見学できます。ただし、オープンは、大抵土日のみなので、事前に下記の連絡先で確認することをお勧めします。

(写真:Alessandro Staderini Busà)

電話番号: 06-6583888

E-mail: pa-oant@beniculturali.it, mbac-pa-oant@mailcert.beniculturali.it

Sito webhttp://www.ostiaantica.beniculturali.it/ 

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